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“BIM”とは、Building Information Modeling(ビルディング・インフォメーション・モデリング)の略で「建物の情報を造形する(立体的に表現する)」という意味になります。
これは、コンピューター上に現実と同じ建物を立体化させ、建物の構造や建物内に設置される設備機器の情報をより具体的に入力し、
更にその土地の情報や自然環境、時間軸も入力することで設計段階でのアイデアを具体的に表現します。
それにより、様々な分析・解析が可能となり、企画の段階からかなり踏み込んだ設計が、可視化された状態でできるようになります。
“BIM”は、各種パーツを集積して作図していくため、建材の幅や奥行、高さなどの情報はもちろん、素材、組立の工程なども盛り込むことができます。
各種設備機器などは品番・メーカー・価格などの情報も入力することができるため、建てた後の建物のメンテナンスの基準としても使えるデータとなります。
つまり、設計から施工、そして維持管理まで総合的に情報を活用することができます。
これまでの企画段階では、二次元の図面や一定の角度からのパースでの提案がメインでしたが、“BIM”を使うことで、あらゆる角度から立体的に可視化できるようになります。
今まで意思決定に時間がかかっていたプロセスを、かなり短縮できるようになります。また、データが連動しているため、修正による不具合(重複、未入力、誤入力など)も克服されます。
更に、実際の土地情報(Googleアース等による情報)も一緒に入力することで、実際の建築イメージができるため、よりリアルに完成後の状況をイメージできます。
設備機器の情報も入力できるため、その機器のメンテナンス情報も把握でき、建物の完成後も維持管理で困ることはありません。
土地の情報や自然環境、時間軸を入力することで、日影解析ができます。
例えば、日の当たり方を考慮して自然エネルギーの活用や、建物内に自然光をどのように取り込むかなど、より環境を意識した設計に活用できます。
建材や各種設備などの詳細情報を入力できるため、工程の管理や施工時間、積算業務など自動でできることも多く、設計にかかる多くの時間が短縮できます。
今までの設計業務の場合、一か所でも修正があると、平面図、立面図、断面図、屋根状図、パース、表面積、数量など様々な箇所を修正しなくてはなりませんでしたが、“BIM”では修正を加えると、それに付随する部分が自動的に描き変えられるため、
設計ミスも起こりにくくなっています。